インタビュー

矯正の歯科医師としてのやりがいを教えてください。

最初お越しいただいた時は口元にコンプレックスがあり、うつむきがちだった方が、治療が進むにつれて、素敵な笑顔に変わっていく様子を見られることです。

充実した毎日を送っていただくために、きれいな歯並びや噛み合わせは大きな要因になってくると考えています。私は、その手助けをしたいと思い、矯正治療について深く学んできました。矯正治療を通して、皆さまのお口の健康作りをサポートすることが私の役目です。

きれいに整えたお口の環境を長持ちさせられるように、治療後もしっかりサポートしていきますので、歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

矯正治療の難しさについて教えてください。

同じように治療したからといって、誰もが同じ結果になるとは限らないということです。治療方法自体は同じであっても、その人のお口の状態や生活習慣、歯の形など、多くの要素を考慮して治療を行う必要があります。治療を進めて歯が動いてきたら、それに合わせて装置を微調整していくことも欠かせません。

自然に改善される問題ではありませんので、診査・診断をきちんと行い、状態に合わせた治療の提供を心がけています。そのために、今でも勉強に励み、より良い治療を提供できるよう努力し続けています。

どのように技術を磨いてきましたか？

大学院での課程を修了してから、同大学で助手として勤務し、多くの治療や研究に携わってきました。現在でも、非常勤講師として大学とのつながりを保っており、そこで新しい知識の習得や後進の指導を行っています。

また、他の歯科医師の方達と情報交換を行い、お互いに切磋琢磨しながらより良い治療を提供できるよう努力しています。他の歯科医師の意見を聞くことはとても大切なことです。自分が持っていなかった考え方に触れる機会となり、私自身の成長を促すきっかけとなっています。

なぜできるだけ抑えた費用で価格設定が実現できるのでしょうか？

もともと大学病院での勤務歴が長かく、当院を開業する際に、同じような価格設定で治療を提供したいと考えました。開業当時より価格の変更もしていないので、できるだけ抑えた価格で治療を受けていただくことができます。

また、ここは私の父が以前診療をしていた場所で、それを引き継いだので初期費用を抑えられたことも一つの理由です。さらに、治療は最初から最後まで私が担当するので、多くのスタッフを雇用せずに治療を行えるということもあって、費用面にも配慮した治療を実現できています。

矯正装置の昔と今の違いについて教えてください。

歯科治療に関する技術は進歩しているので、装置を付けた際の痛みも少なく、なおかつ目立ちにくくなってきています。治療方法も患者さまにかかる負担を軽減したシステムが登場してきているので、以前よりもスムーズに歯並びを整えられるようになっていると思います。

カウンセリングの際に心がけていることはありますか？

その方がどのようになりたいと考えているのかをきちんと把握するよう心がけています。当院では、初診相談で30分ほどお取りしています。そこで、患者さまが抱えているお悩みをお伺いし、さらにどのような治療法があるのか、それに伴うリスクまで詳しく説明します。同じような症例のデータなどもお見せして、患者さまが納得して治療を選べるよう必要な判断材料を提示するようにしています。

外科矯正ではどのようなことを行っていますか？

保険診療が適用される症例において、矯正装置を用いた治療だけでは対応しきれないものを外科手術と合わせて行います。ただし、「顎変形症」などの外科矯正は対応していません。一度お口の中の検査を行い、当院での治療が難しい場合には大学病院などへの紹介を行っています。

外科処置が必要になるのはどうしてでしょうか？

難症例の場合、通常の装置だけでは歯並びを整えることが難しいケースがあるからです。そのような場合は、顎の骨を切るなど、外科処置を行って歯並びを整えていきます。しかし、状態によっては矯正治療のみで改善できるケースもありますので、一度お口の中を確認させていただきたいと思います。

矯正のすばらしさとは、どこにあると思いますか？

口元をきれいに整えることで、その方の笑顔がより素敵なものになるということです。これまで口元にコンプレックスを抱いていた方が、治療で歯並びを整えることで思いきり笑えるようになると思いますし、それによってより明るい毎日を送っていただけるようになると信じています。治療を通して笑顔に自信を持っていただけるようになるのは嬉しいですね。